(圖為尚文堂書店大正八年(1919)八月五版《砂金》的封面。西條八十(1892-1970)請早稻田中學時代的友人野口柾夫裝幀設計,在大正八年五月自費委由尚文堂書店出版詩集《砂金》。封面用羊皮染成深綠色,上端施以燙金處理,增添豪華精緻感。當中收錄明治四十五年(1912)至該年為止的四十首詩、九首童謠與三首散文詩,幾乎全以象徵手法寫成。出版一個月即售罄,短時間內增印至十八版,銷量令人驚奇。西條青年期完成的處女詩集《砂金》,以典雅的修辭呈現高雅豔麗的幻想世界,又摻揉淡薄的虛無色彩,在詩壇風靡一時,被譽為大正時期最美的抒情象徵詩集之一)
【作者簡介】
西條八十(1892-1970),大正至昭和時期的詩人、法國文學學者。東京都人。早稻田大學畢業。在學期間與堀口大學(1892-1981)、日夏耿之介(1890-1971)等人創辦同人詩刊《聖杯》。大正八年(1919)出版詩集《砂金》獲得注目,確立象徵派詩人的地位。同時,在兒童文藝雜誌《紅鳥》發表許多童謠,與北原白秋(1885-1942)、野口雨情(1882-1945)並稱大正時期三大童謠作家。大正十三年(1924)赴法國留學,回國後成為早稻田大學法文科教授。此外,身為流行歌的作詞家,創作出〈青色山脈〉、〈東京行進曲〉、〈蘇州夜曲〉等名曲。戰後辭去早大教授職位,潛心研究法國詩人韓玻(Arthur Rimbaud, 1854-1891),並擔任日本音樂著作權協會會長。另著詩集《陌生的愛人》、《優美的喪失》、《一把玻璃》和譯詩集《白孔雀》等。
[有人]
說著好暗、好暗
有人從窗下經過。
室內煤氣燈亮著
戶外應該還有光亮
說著好暗、好暗
有人從窗下經過。
[誰か]
暗い、暗い、と云ひながら
誰か窓下を通る。
室内には瓦斯が灯り
戸外はまだ明るい筈だのに
暗い、暗い、と云ひながら
誰か窓下を通る。
[臉]
不管走了多遠
在這片一望無際的荒野上
只有淡白色的花兒盛開,
我從未經歷過
如此孤寂的旅程。
突然間,轉身一看
我一直漫無目的
徘徊在戀人的臉上。
[顔]
行けども、行けども
涯しない荒野で
青白い花ばつかりが咲いてゐる、
こんな寂しい旅を
私はいままでにしたことが無い。
ふと、顧ると
私は恋人の顔の上を
あてどなく彷徨つてゐた。
[面具]
用自己的鉋刀削平
用自己的鑿刀鏤刻
用自己的刷具上色
這副紅色面具真可怕!
工人渾身顫抖。
[仮面]
自分の鉋で削り
自分の鑿で刻み
自分の刷毛で塗つた
この赤い仮面の恐ろしさよ、
工人は戦慄いてゐる。
[薔薇]
船裡
遺忘的薔薇
是誰撿起?
船裡
留下了
一位盲人
一位鐵匠
一隻鸚鵡。
船裡
鮮紅的薔薇
一位盲人
將它撿起,
觸目所及
盡是晴空。
[薔薇]
船のなかに
忘れた薔薇は
誰が拾つた。
船のなかに
残つたものは
盲人がひとり
鍛冶屋がひとり
鸚鵡が一羽。
船のなかの
赤い薔薇を
拾つたものは
盲人がひとり、
見てゐたものは
青空ばかり。
[金絲雀]
忘記歌兒的金絲雀,扔到後山去吧。
不,不,不能這樣。
忘記歌兒的金絲雀,埋到後門草叢裡吧。
不,不,不能這樣。
忘記歌兒的金絲雀,用柳鞭抽打吧。
不,不,太可憐了。
忘記歌兒的金絲雀,
乘著象牙船,搖動銀槳,
在月夜的海上飄盪,
終會憶起遺忘的歌兒來。
[かなりや]
唄を忘れた金糸雀は、後の山に棄てましよか。
いえ、いえ、それはなりませぬ。
唄を忘れた金糸雀は、背戸の小藪に埋けましよか。
いえ、いえ、それはなりませぬ。
唄を忘れた金糸雀は、柳の鞭でぶちましよか。
いえ、いえ、それはかはいさう。
唄を忘れた金糸雀は、
象牙の船に、銀の櫂、
月夜の海に浮べれば、
忘れた唄をおもひだす。
[書]
月夜
是本大書,
一張張打開的
純白的內頁。
人、車
還有橋上的柳樹
都是優雅排列的活字。
躲藏在林蔭間
夜晚的小鳥,
是分散開來的
塗黑的假名符號。
天色漸白
獨自翻過一頁又一頁,
盡是懷念、欣喜,
和傷悲。
月夜
是本優美的詩集,
只講述夢的詩集。
[書物]
月の夜は
大きな書物、
ひらきゆく
ましろき頁。
人、車、
橋の柳は
美しくならべる活字。
樹がくれの
夜の小鳥は、
ちりぼひて
黒きふり仮名。
しらじらと
ひとりし繰れば、
なつかしく、うれしく、
悲し。
月の夜は
やさしき詩集、
夢のみをかたれる詩集。
[蝶]
不久後當我下地獄時
該帶什麼東西
給在那等候的父母和友人呢?
或許我會從懷裡拿出
蒼白、破碎的
蝴蝶的遺體吧。
然後交給他們並這麼說:
我這一生,
就像個孩子般,孤單地
追尋著它。
[蝶]
やがて地獄へ下るとき、
そこに待つ父母や
友人に私は何を持つて行かう。
たぶん私は懐から
蒼白め、破れた
蝶の死骸をとり出すだらう。
さうして渡しながら言ふだらう。
一生を
子供のやうに、さみしく
これを追つてゐました、と。
[在電車裡]
抓著電車吊環
眼前坐著一位白鬚老人,
雪白的,像食鹽那樣白的,
好美的鬍鬚。
我想,──
自己總有一天會變成老人吧,
或許能擁有那樣的鬍鬚,
就跟暴風雨後早晨的庭院一樣的
平平靜靜、令人眷戀的老年!
到那時候,困擾著現在的我的
關於她的回憶會變成什麼樣子呢?
抓著電車吊環
我陷入沉思,
她美好的身影
會在老年我的白鬚下
如雪中的水仙花般
徹底綻放吧。──
[電車の中で]
釣革に吊がつてゐる
眼のまへに白い髯の老人が腰かけてゐる、
まつ白な、食塩のやうにまつ白な、
なんて美しい髯だ。
わたしは考へる、──
自分もいつか老人になるだらう、
あんな髯を持つやうになるかも知れない、
嵐のあとの朝の庭のやうな
こころ静かな、懐かしい老年!
その時、今のわたしを悩ませてゐる
彼女の想ひ出はどんな姿になるのだらう。
釣革にさがりながら
わたしはしみじみと想ふ、
老年のわたしの白い髯のかげに
雪の中の水仙の花のやう
はつきりと咲き出でるであらう
彼女の美しいおもかげを。──
[猶記某個除夕夜]
那晚細雪紛飛,
我獨坐書房桌前
聆聽遠方除夕的鐘聲。
聽著風中斷斷續續的孤寂聲響,
當我發覺自己不知不覺打起瞌睡時,
背後好像有人悄悄為我穿上了羽織。
我睜開眼,
後面沒有人,
那件羽織
其實是靜靜地在我身上多添一歲的重量。
[ある大晦日の夜の記憶]
その夜は粉雪がふつてゐた、
わたしは独り書斎の机の前に坐つて
遠い除夜の鐘を聴いてゐた。
風の中に断続するその寂しい音に聴き入るうち、
わたしはいつかうたた寝したやうに想つた、
と、誰かが背後からそつと羽織を着せてくれた。
わたしは眼をひらいた、
と、そこには誰もゐなかつた、
羽織だと想つたのは
静かにわたしの軀に積つた一つの歳の重みであつた。
[父與女]
我在教女兒讀書,
忽然隔著她的黑髮望向窗外天空,
美麗的雲朵不斷流動,
如條石鯛背部般發光的,大片晚霞,
黃綠色、紫色、淡紅色、淡紫色,
像毛線那樣纏繞、糾結在一塊,
慢慢地,慢慢地,隨風飄流。
我想像著,
在某個遙遠地方的角落,
一位貧窮少女死了,
沒有父母,沒有親人,
也沒有來獻花的人,
只有天空的雲朵,
唱著優美的黃昏之歌,
遠遠地為她送葬。──
我發覺,
長女正訝異地看著我,
黃昏的室內,
那是十年,二十年,縈繞我心中未能實現的幻想!
突然間,我又回到了嚴格父親的樣子。
[父と娘]
長女にリイダアを教へてゐる、
ふとその黒髪ごしに、窓の空を見る、
きれいな雲が流れてゐる
縞鯛の背のやうに光つた、いちめんの夕雲、
鶸や、紫や、淡紅や、藤色や、
毛糸のやうに絡みあひ、もつれ合つて、
ゆるく、ゆるく、風に流れてゆく。
私は想像する、
どこかの遠い地方の片隅で、
貧しいひとりの少女が死んだ、
両親も無い、みよりもない、
花を献げてくれる人も無い、
ただ大空の雲たちが
美しい夕ぐれの唄をうたひながら
遥かにその葬送に従つてゆく。──
気がつくと、
長女は怪訝さうに私の顔を見つめてゐる、
黄昏の室内、
十年、二十年、なは私の心に匂ふ見果てぬ夢!
卒爾として、私は厳格な父親に還る。
譯自:西條八十,《西條八十詩集》(東京:角川春樹事務所,2004),頁33、44、52、53、54、55、69、70、82、84、85、86、87、138、139。
圖片來源:https://sumus2013.exblog.jp/27575875/
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