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2010-06-27 09:23:06| 人氣617| 回應0 | 上一篇 | 下一篇

「イクメン」

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イクメン(=IKU-MEN)とは、中国語で言えば「育男=積極参与育児的男性」と言ったところでしょうか。この言葉は今回帰国して初めて知りました。妊娠をきっかけに『たまごクラブ』という妊娠期に読む雑誌を読んでいて、この言葉に出会いました。

この雑誌の今月号では、イクメンの特集があり、妊娠中の妻に代わって料理や洗濯を担ったり、生まれた子どものミルク作りや沐浴に取り組む夫の様子が紹介されていました。また、妊娠・子育て中の妻に言ってはいけない言葉も細かく紹介されており、驚きました。

当然ながら、この雑誌に登場する夫婦は20代前半から30歳くらいで、私よりもとても若い人たちです。私の同世代やそれ以上の日本人男性たちは―少なくとも私が知っている範囲では―完全に性別分業を受け入れているような人たちばかりだったので、今の若い世代の男性はこんなに積極的に育児に協力するのかと本当に驚きました。

台湾で購入した妊産婦向けの雑誌は広告ばかりで内容がなく、がっかりを通り越して怒りを感じましたが、それに比べれば『たまごクラブ』はそれなりに内容がありました。

ただ、まだ一度購入して読んだだけなので、あくまでも第一印象なのですが、不思議に思ったのは、日本では今約3割しか夫婦・子ども世帯がなく、少子化が叫ばれて久しいというのに、この雑誌を読んでいる限り、「若い人はみいんな早く結婚して、何の問題もなく子どもをどんどん生んでいる」という印象をもつのです。この雑誌だけ見ていると、「大都市郊外の孤立した妊産婦」、「不妊症に悩む夫婦」、「セックスレスに悩む夫婦」、「非異性愛者だけど子どもが欲しい人」、「孤立無援の未婚の母」なんて、世の中には存在しておらず、いるのは夫と二人で妊娠・出産・育児を心からエンジョイしている若夫婦のみという錯覚を起こしそうになります。妊娠の経過や妊娠中に注意することなど、ごく基本的な情報はネットで流布しているものとほぼ同じなのですが、ネットの方が妊娠・出産・子育て・夫婦関係にまつわる負の側が噴出しているような気がします。私は始めての妊娠で、心も体も不安定だった初期は、ネット上の掲示板などを時間をかけて読んでいましたが、ネット上に渦巻く負の感情に影響されがちでした。ですから、『たまごクラブ』を読んで、健全なものに触れてほっとしたという思いもあります。でも、やっぱりその「徹底した健全さ」にちょっぴり不気味さを感じてもいます。みんながみんな、孤立せずに、周囲の協力を得て、暖かい家庭で生活することが出来れば、確かに喜ばしいことなのでしょうが・・・。この問題は、これからの妊婦生活の中でよく考えていきたいと思います。

台長: 雪子
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全站分類: 不分類 | 個人分類: 【日本】 |
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