最近は、日本でもマイクロソフト社のアプリケーションが全盛で、日本語ワードプロセッサもほとんどの人はワードを使っています。でも、比較的文章を書くことの多い人にとっては、このMSワードのFEPはとても使いにくい。表音文字だけの国の人が作ったのがよくわかります。たとえば、このひとつ前の、三の酉の文章でも、やまとたける とタイプすると、大和武としか出ません。日本にやまとという読みはなく、武尊に到っては、そんな単語すらありません。変換語彙が圧倒的に少ないのです。また、わせだのがくせいと入力すると、早稲だの学生、と出力されます。わせだのがくせい と言えば、日本人は、早稲田の学生、であることはわかるはずです。鍋物デモする、と出力されるに到っては、からかわれているのかしら?@@) と思うくらいです。これが、何度記憶させても、異なって変換されます。これはたぶん、英文でのスペルチェック機能のようなものが、働いてしまうのかもしれません。
昔からある日本語ワードプロセッサに一太郎というのがありますが、このFEPはATOKといって、この辺のところがかなり良くなっています。(機会があったら使って見てください、変換の語彙が明らかに違うのがわかるはずです。)ところが、そのワープロは、最近あまり使われません。ひとつの理由は、買ったパソコンには、マイクロソフトのアプリケーションがプレインストールされているので、わざわざ買ったりしないということでしょう。でも、もっと大きな理由は、最近の私たちは、その使いづらさに気が付かないほど、語彙力が落ちているのかもしれません。
数日前の新聞で、高校生の60%、大学生の30%(日本で言う大学生は、国際規格の大学生とはちょっと違います。もうすこし広い意味ですが、)が、中学生並みの日本語能力しかない。すなわち日本に来られる留学生の人たちよりも、語彙を含めた日本語能力が低い、という試験結果を書いていました。ほんとうかどうか、^_^? 近くにいる日本人に、日本語能力試験の問題をやらせてみたらどうでしょうか?
http://www.atok.com/atok17w/
ちなみに、私はジャストシステムとは何のかかわりもありません。^_^