今日は金曜日だし、ハードな会議だったので、ちょっと早く会社を出て買物をして帰った。それでも、会社を出たのは7時半過ぎだった。それから、駅前の西友に寄った。駅前の西友は、遅くまでやっているし、サービスも良いのでよく使うが、ここの地下の食品売り場で、ときどき、偉い人?を見かける。西友のこの店の偉い人なのかもしれないけれど、頭を短く刈り上げて、口ひげをたくわえて、胸を張って店の通路のまん中をゆっくりと歩く。お客のカートの邪魔になってもお構いなし、視線を向けようともしない。お客には、いらっしゃいませ、の一言もなく、働いている西友の店員に、片手を上げて挨拶して歩いている。食品売り場に汚らしい口ひげだ、とか、まるでやくざのようだ、とまでは言わないけれど、偉い人とはいえ店の人なのだから、もう少し客に腰を低くしたらどうでしょうか、と、考えてしまう。
どうも、最近の日本の、50歳台の人は、必要もなくえばっている人が多いように思う。それも、たいしたことがない人ほど、えばっている。日本もいちおう儒教文化の国だから、年長者を敬うというのはあるけれど、年功序列というのは歳を取ってさえいれば誰でもえばっていい、というわけではない。歳だけなら、人間より亀のほうがずっとえらいことになる。
この辺のところをちゃん自戒して考えておかないと、自分は理由が良くわからないまま、客足がだんだん少なくなるということになりかねない。そう考えてみれば、まわりにも、こんなにがんばっているのに、こんなに忙しいのに、仕事がうまくいかない、という状況をたくさん見かける。それはたぶん、なにか、どこかに、理由があるのだろう。
人間、威張ったところでなにも得るものはない。謙虚であることが、結果として毎日を楽しく生きることにつながっていくのではないでしょうか。
他山の石として自戒を込めて。
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