昨日シンガポールから帰って来ました。今回の出張は、シンガポール・マレーシア含めばたばたと慌しく、帰国してぐったりと今日昼間は家でうだうだしていました。昼はカップラーメンを食べましたが、夜は塩鮭を焼いて、ご飯を炊いて、味噌汁を作ってゆっくりと食事をしました。
さて、飯を食べながらNHKの番組を見ました。格差が広がって子供が育てられない家庭が、という主旨の番組でした。日本が格差社会というのは、帰国したばかりの身には、苦笑を誘う話ですけど。もちろん子供に罪はありませんから、子供が大変なのはとても可哀想です。でも、育てられないのに3人も4人も子供を作るは、親としてちょっと無責任な話だと思います。
また、相変わらず教育立国フィンランドの話が出ましたが、フィンランドがある意味理想の状態だったのは一年以上前の話で、昨年のリーマンショック以来当該経済はあまり芳しくなく、最近は失業率は10%を超えそうです。また、つい先だっても、VATを23%に(食料品は14%に)上げるというニュースを聞いたような気がします。ノキアやUPMなども、税制負荷を回避する為、生産を海外に移そうとしたりしているようです。台湾、日本や韓国などのようにそれなりの人口と経済基盤がある国ならともかく、500万程度の人口ではこの経済ショックを受けきれず、なかなか厳しいようですが、税収が激減していく中で、有名な福祉を維持できるかどうかは、腕の見せ所でしょう。
人口500万といえばシンガポールもそのくらいですが、こちらはリーマンショックの後でも、失業率2%台、GDPも2008年比二桁%以上の回復を見せています。のんびりしている日本の人からみれば、ものすごく格差社会?なのかもしれませんけれど、ある意味シンガポールのほうがフィンランドより、国としてはしっかりしているのかもしれません。
このあたりは意見が分かれるところでしょうけれど。シンガポールでちょっと厳しいビジネスをしてきたので、ふとそう思ったりしています。
いずれにしても、日本が抱える問題解決には、ちょっと時間が掛かりそうです。願わくば我々のように、税金は取られるまま、という職業人にすべて乗っけるのは避けていただけるとありがたいのですけれど。
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