これは本当面白い
威爺
料理教室を開くことが似合う
やってみよう
「結婚式で何か余興やってよ!」
結婚を控える友人にこう言われると、考え込んでしまう。結婚ソングを歌ったり、二人の馴れ初めを映像にして流した り。捻ったところで小芝居やダンス。どれも喜んでもらえるだろうが、ベタかなぁという気もする。何か面白い出し物はないだろうか……。ということで式場の 演出を担当する『セレモニーマスター』の方に、印象に残った余興について話を伺ってみた。
「私が見た中で珍しいなと思ったのは、『式中に 料理教室を開く』というものですね。出し物をする友人が新婦と同居していたらしく、その頃の思い出の料理を会場で作っていらっしゃいました。また、私の勤 務する式場には敷地内にプールがありますので、そこでラジコンボートのレースをするというものもありましたね。でもそれ以外で印象的なものとなると、 ちょっと出てこないですね。スペースや設備の関係でどうしても制約が出てしまいますから、突飛な出し物はやり辛いかもしれません」
ということで、やはり歌や映像の余興が多いそう。それらの余興でももちろん良いのだが、ありきたりだと思われはしないだろうか……。
「確 かによく目にする出し物ですが、工夫次第でとても良いものになりますよ。映像関係で印象的だったのが、『47都道府県の街行く方々に“おめでとう!”を 言ってもらう』というものですね。出し物をする方が旅行会社の方で、全国を回る機会が多いからこそ出来たことでしょうが、力が入っているなと思いました ね。また、ただ映像を流すだけでなく、より効果的に使用した例もありました。DVDが始まると、衣装制作や練習風景などの映像が流れるんです。その後、映 像の中の友人たちが衣装を着て電車に乗り、徐々に披露宴会場に近づいてきます。映像は会場の扉の前でストップ。終了と同時に、本人たちが登場して歌を歌 う、というものです。本人たちが入場した時には会場は大盛り上がりでしたね」
制約のある中で工夫するというのも、確かに面白いかもしれない。最後に、余興を良いものにするためのコツがないか伺った。
「式場のスタッフに相談してもらうこと、でしょうか。同じような余興をするのでも音楽や照明など、演出面で私たちがお手伝いできることは結構あるんです。力を合わせて素晴らしい式にしましょう!」
なんとも力強いお言葉。式場のスタッフにも協力してもらいながら、新郎新婦に喜んでもらえる素敵な余興がしたいものだ。
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