11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード8.4の大きな地震があり、宮城県で震度7の非常に激しい揺れを観測したほか、東北南部と関東北部で震度6強の激しい揺れを観測しました。この地震で、気象庁は北海道太平洋沿岸東部から伊豆諸島にかけて大津波警報を発表するとともに、北海道から沖縄にかけての広い範囲に津波警報を出し、厳重に警戒するよう呼びかけています。
11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とする地震がありました。気象庁によりますと、
▽宮城県の石巻市鮎川では、午後2時52分に高さ50センチの津波を観測しました。
▽岩手県の大船渡港と釜石港、それに宮古港で午後3時前にいずれも高さ20センチの津波を観測しました。また、
▽青森県むつ市関根浜や八戸港では午後3時前に津波を観測しています。この地震で気象庁は、青森県太平洋沿岸から千葉県にかけて大津波警報を出しています。
また、北海道の太平洋側から小笠原諸島にかけて津波警報を出しています。予想される津波の高さは、大津波警報が出ている海岸では高いところで10メートル以上に達し、津波警報が出ている海岸では高いところで2メートルに達する見込みです。場所によっては津波はさらに数倍の高さになることがあります。
また、津波は1度だけでなく、繰り返し押し寄せ、2回目、3回目の波のほうが高くなることがあります。大津波と津波の警報が出ている海岸や川の河口付近のほうは早く安全な高台に避難してください。この地震で、
▽宮城県栗原市で震度7の非常に激しい揺れを観測しました。また、各地の震度は震度6強が、
▽仙台市宮城野区、宮城県大崎市、塩竈市、福島県須賀川市、白河市、宇都宮市、茨城県日立市、鉾田市など、東北の南部と関東北部の各地で観測しました。
▽震度6弱が岩手県大船渡市、花巻市、仙台市青葉区、宮城県石巻市、福島県郡山市、いわき市、茨城県ひたちなか市、土浦市、栃木県那須塩原市、群馬県桐生市、埼玉県宮代町、千葉県成田市などでした。
また、▽東北から東海にかけての広い範囲で震度5強と5弱を観測したほか、北海道から九州にかけての広い範囲で震度4から1の揺れを観測しました。その後も、本州の太平洋側では大きな地震が相次いで発生しています。
▽午後3時6分ごろには三陸沖でマグニチュード7.0の地震が起きて岩手県と青森県で震度5弱の揺れを観測し、
▽午後3時15分ごろには、その南側の茨城県沖でマグニチュード7.4の地震が起き、茨城県鉾田市で震度6弱の激しい揺れを観測しました。
さらに午後3時26分ごろには、三陸沖でマグニチュード7.2の地震が起きて、北日本と東日本の広い範囲で震度4の揺れを観測しています。このあとも津波と地震の揺れに厳重な警戒が必要です。
気象庁 大津波警報さらに追加
気象庁は午後4時すぎに大津波警報を追加して発表しました。東北と関東の沿岸を中心に、北海道から四国にかけての広い範囲に大津波警報が出ています。
海岸や川の河口付近、海に近い川沿いにいる方は一刻も早く、できるだけ高いところに避難して下さい。大津波警報が出ている沿岸と、予想される津波の高さは次の通りです。▽青森県の太平洋沿岸と岩手県、宮城県、福島県、茨城県、それに千葉県の九十九里浜と外房が高さ10メートル以上、▽北海道の太平洋沿岸中部が高さ8メートル、
▽北海道の太平洋沿岸西部と東部、それに伊豆諸島が高さ6メートル、
▽千葉県の内房と小笠原諸島が高さ4メートル、
▽青森県の日本海沿岸と相模湾・三浦半島、静岡県、和歌山県、それに徳島県が3メートルとなっています。
また、津波警報は、東京湾内湾から沖縄県の宮古島・八重山地方にかけての広い範囲に出され、津波は高いところで2メートルが予想されています。津波は場所によっては、さらに数倍の高さになり、何度も押し寄せます。海岸や川の河口付近、海に近い川沿いにいる方は一刻も早く、できるだけ高いところに避難して下さい。海岸などに様子を見に行くのは大変に危険ですから絶対にやめてください。
NHK3月11日ニュースにより
情報発表時刻 | 2011年3月11日 15時1分 |
発生時刻 | 2011年3月11日 14時46分ごろ |
震源地 | 三陸沖 |
緯度 | 北緯38.0度 |
経度 | 東経142.9度 |
深さ | 10km |
規模 | マグニチュード 7.9 |
| 高いところで 3m以上 | | 高いところで 2m程度 | | 高いところで 0.5m程度 |
| ×…震源地 |
YahooJAPANにより
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