実はおもしろい。
東京・銀座のリコーフォトギャラリーRING CUBEにて、写真家・前川貴行氏の展覧会が7月29日から開催されている。前川氏は、日本・カナダ・アラスカなどを中心に、野生動物の世界をテーマに作品を撮り続けている。
「銀座どうぶつ園」は、銀座4丁目に写真で動物園を出現させるというコンセプトのもと、ほぼ原寸大にプリントした動物の写真、約50点を展示している。 リコー総合デザインセンターのデザイナーが、レイアウトなどの空間デザインをプロデュースした。前川氏が撮影してきた数多くの作品から展示品を選び、動物 たちのサイズを調べ、それに見合ったサイズでプリントした。
原寸大で展示することで、動物たちの毛並みや、顔の傷痕、コミカルな表情などを、リアルに見ることができる。なかでも圧巻なのは、幅5.5m、高さ2.8mのゾウ。ギャラリーの天井を超えるサイズで、手前のチーターと比べるとその大きさがわかる。
さらに、作品のほとんどが風景を活かした構図で、図鑑で動物を見るのではなく、写真そのものの美しさを活かしているのが特徴。また、穴の空いたボードをのぞきこむと、リスと目が合うといった、ユニークな演出も。
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