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「アイドゥ・アイドゥ」キム・ソナインタビュー　これまでの人生で下した、最大の決断
金宣兒・黃智安－至今人生中最大的決擇

「私の名前はキム・サムスン」「シティ・ホール」で一躍、“ラブコメの女王”に君臨したキム・ソナ。彼女が仕事一筋なヒロインを演じたのが、注目度上昇中の若手俳優イ・ジャンウと共演を果たした「アイドゥ・アイドゥ～素敵な靴は恋のはじまり」だ。放送当時、本国・韓国で多くの女性たちの共感を呼んだソナ演じるファン・ジアンとはどんな女性なのか？　実際に“働き女子”である彼女が共感した点とは？　たっぷりと話を聞いた。

ブランドシューズのデザイナーとして活躍するファン・ジアン（キム・ソナ）は、周囲も認める仕事の鬼。しかし、身体は不調続きなうえに、仕事優先の彼女に激怒した父からは絶縁を言い渡されてしまう。落ち込む彼女を慰めたのは、11歳年下のフリーター、パク・テガン（イ・ジャンウ）。うっかり彼と一夜限りの関係を持ったジアンだったが、まさかの妊娠！　仕事一途だったジアンのキャリアと心が、大きく揺らぎ始める…。

本作でソナが演じるのは、本当の幸せをつかむため、自分の足で、恋も人生も切り開いていくヒロイン・ジアン。この役を受けようと思ったきっかけを、ソナは「台本を読んで、フィーリングとキャラクターがいままでとは違う感じだったから」とふり返る。「『アイドゥ・アイドゥ』では、現代を生きるキャリアウーマンの悩みと、人生における重要な選択について描いています。主人公のファン・ジアンは仕事に関する悩みにプラスして、好きでもない人との子供を妊娠したという悩みを抱えているのが、普通の人との違いですね。自分の私生活でも仕事でも常に選択を迫られています。私がこのドラマに出ることもひとつの大きな選択でした。だから、挑戦してみたかったというのが大きな理由だと思います」と真摯に語るその姿から分かるのは、彼女の役者としての姿勢。自身も、芸能界という争いの多い世界に身を置く“働き女子”だからこそ、等身大の女性の姿を演じることができたのかもしれない。

実際、ソナも「好きな人や仕事への愛情」という点ではジアンに共感する部分があると言う。そして、彼女がここで強調したのが“靴”の存在だ。そう、本作のもう一つの見どころでもあるのがブランドシューズのデザイナーであるジアンのファッション。「1話からよく見ると分かりますが、彼女は玄関に靴を置きっ放しにしないんです。靴への愛情は普通の人よりずっと深くて、その点は私と全く違いますね。ほかにもドラマを最後までしっかり見ると、ジアンの靴への愛情が感じられる場面が出てくるので、いろいろと探してみてください」と話す。しかし、一つだけ役を演じる上で難しかったことがあるという。「私が体験したことがないし、理解もできないのが、お酒に酔った勢いで知らない男性と一晩過ごしちゃうということなんです。そういう経験がないからこそ、ジアン役の理解が難しかったですね。だから、ジアンの気持ちになるのは大変でした。好きでもない人の子供を妊娠してしまったらどうするかなんて…」。

やりたい仕事で成功しそうな直前で妊娠してしまったジアン。人生最大の決断を彼女は下すこととなるのだが、“人生を変える選択”について彼女はこう説明する。「ジアンは産む理由と、産まない理由をリストに書き出して決断しますが、ドラマで伝えたかったのは自分の人生の選択は自分でしなくてはいけないということ。そして、自分が選択した道にはそんなに後悔しないし、一生懸命がんばろうと前向きになれる。とてもシンプルなメッセージだけど、いま、いちばん伝えたいことでした」。

ジアンの場合は決断をするきっかけとなったのが、“思いがけない妊娠”であっただけで、私たちだっていつ人生を左右する決断を迫られるかは分からない。そこで、本作にちなんで最後にソナにこんな質問を投げかけてみた。いままで自身が下した、最大の選択は？　「私が思い描いていた夢はピアノで成功することでした。ところが、いま、女優としてインタビューに答えています。ピアニストになりたいと思っていた頃には、予想もしなかった選択肢を選んだと思います。違う選択をしていたら、誰かのお母さんになっていたかもしれないし、どこかでピアノを弾いたり教えているかもしれない。人生は不思議ですが、私は自分の選択が間違ってないと実感しています」。そう力強く語る彼女の姿は、とても頼もしい。作品によってガラリと雰囲気を変える女優、キム・ソナ。次は一体、どんな一面を見せてくれるのか？　今後の活躍に期待したい。

（photo：ケニアドイ）

新聞來源：http://www.cinemacafe.net/article/2013/01/24/15132.html