【篤姫】脚本家と女優、新春対談
大切なものを守るために
女の直感
大人の思いやり
2008年のNHK大河ドラマ幕末の動乱を見事に生き抜いた一人の女性の生涯に光を当てた篤姫。大河ドラマ史上最少年主演する宮崎葵さんと”幕府の中枢にいた女性の視点による初の幕末大河ドラマに取り組む脚本家の田渕久美子さん対談をお届けします。
あるがままに生き抜いた新しい女性を描く
田渕:確かに幕末から明治維新という激変の時代だったのですが、篤姫は、自分の直感に従い,思いやりの心を持ってあるがままに生き抜きました。彼女は現代にも充分に通用するような、いわば、ものすごく早く生まれすぎた新しい女性だったととらえて、わたしは、この脚本を書いています。
宮崎:とにかく、篤姫は台本がおもしろくて、どんどん先を読むのが楽しみだから、毎回、台本をいただくとうれしくなります。
田渕:そう言っていただけると、脚本家冥利に尽きます。脚本家というのは裏方の地味な仕事で、書き上げた台本を監督さんに渡してしまったら、あとはお任せするしかありません。今の宮崎さんの言葉を聞くことができて,本当に感激ですね。
宮崎:朝ドラ(2006年四月~九月放映のNHK連続テレビ小説純情きらりをやらせていただいた時長丁場だと思っていたら、アッと言う間に終わってしまったと言う経験があって。そこで、大河ドラマの撮影は【一年もある】ではなくて、【一年しかない】という気持ちでやっています。
でも、同じドラマを長い間撮影していると、過去を振り返る場面でも,自然にいろいろなシーンが思い出されて感情が入りやすくなるので、本当に懐かしい気持ちに慣れるんです。そういう経験がすごく楽しいですね。
生まれて育った薩摩を離れて江戸に上がり、生まれつき病弱だった夫。家定は、結婚から一年七月足らずで亡くなってしまいます。さらに、その直後には、後ろ盾であった養父も逝去。江戸城の大奥に一人残され、落飾(髪を落として仏門に入る)した篤姫が天璋院となったのは、わずか23歳の時でした。
天璋院となった篤姫が、三十代、四十代と、ちゃんと年齢を重ねたように見えたらいいなと思っています。
田渕: 十二歳から篤姫となり,その後天璋院となった篤姫が四十八歳で波乱万丈の生涯を終えるまでを、宮崎さんにどう演じていただけるか、本当に楽しみ。
宮崎: 十二歳の於一は薩摩の子供だから顔も日焼けしたメイクだし、十七歳なら少し大人っぽくしようとか、自分なりに考えながら演じていますが、三十代,四十代と、ちやんと年齢を重ねたように見えたらいいなと思っています。
篤姫天璋院では髪型も衣装もメイクもかなり変わるので、それに助けられながら、自然とお芝居も落ち着いた雰囲気になっていくんじゃないかと感じているんですか。。。
大人の女性のイメージということでは、やはり、娘は母親に似るものだと思うので、母上役の樋口可南子さんのお芝居を参考にさせてもらっています。
田渕:宮崎さんは、若くても,ちゃんと役と一体化できるプロの女優さんだと思っていますが、大河ドラマの主役ということでプレッシャーを感じたりすることは?
宮崎: 素晴らしい俳優の方々と一緒にお芝居ができる喜びはありますが. 実
は、その中心にいるのが自分だということがピンとこなくて。。。だから、
プレッシャーみたいなものがないのかなと思います。
篤姫は現代にも充分に通用する、いわば、ものすごく早く
生まれすぎた新しい女性でした
田渕:篤姫は自分の意志で行きとうございますというセリフを言わせました。それは篤姫がしっかりした覚悟と大きいな愛を持っていた女性だと考えるからなんです。
篤姫は、最初から家定が好きで結婚したわけではないけれど、一生懸命に愛する努力をしただろと思っています。
宮崎: 確かに篤姫は、最初から家定のことが好きで結婚したわけではないけれど、やっばり一緒になるからには、一生懸命に愛する努力をしただろうと思っています。
田渕: 硬直した幕府に対す締めから、ずっと逃避し続けていた家定は、篤姫と結婚して、とても器が大きい彼女に包み込まれることで始めて心の平穏を知り、影響を受けていく。それが私のまったく新しい解釈です。
宮崎: 家定を演じる堺雅人さんには、今回始めてお目にかかりましたが最初からすごく話しやすく手、ずっと以前から知っている方のような感覚があった。私は、篤姫の約一年半という結婚生活の中で、ちゃんと夫の家定を好きになっていきたいと思っています。
田渕: 時代の大波に翻弄されながらも、篤姫は千二百人の大奥女中たちを守り,婚家の徳川宗家を守り、日本の行く末のために力を尽くすことになりますが。それもスケールの大きいな愛があってこそ。
宮崎: 夫婦として心を通わせることができて、自分の家族になった人を失ってしまった篤姫が、どうやってそれを乗り越えていったのか。。。計り知れない、ものすごい覚悟があったのでしようね。
勇気と責任を持って生きた人間のドラマ
江戸城の無血開城をはじめとして、日本史上に重要な役割を果たした篤姫を魅力的に描きあげるとともに、最初宰相とも称されながら、これまでほとんど注目されず。
最近在整理手邊雜誌時, 才發現這篇文章, 很喜歡她的下標, 女人的直覺, 成人的設身處地, 於是努力讀下去, 這篇文章仍超過現階段的日文程度, 但偶爾越級一下, 也不失為某種突破, 更重要是對這段歷史與大河劇拍攝過程的瞭解, 蠻有趣的!!~~~
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