Sarah Moon 「seagull」1998
何必館・京都現代美術館蔵
10代のころからモデルとして活躍し、その後1970年頃から写真家としての活動をスタートさせたサラ・ムーン。文学や絵画、自然などから直感的に連想して創り上げた独自の物語を、ノスタルジックなプリント技法を用いて写真に表現するのが特徴だ。詩的で幻想的な彼女の世界観は、しだいに怖れ、老い、死といった存在の闇につながるものへと移り変わっていく。
近年アメリカやヨーロッパをはじめとする世界中から注目をされ、高い評価を受けているサラ・ムーン。本展では、何必館コレクションの中から厳選したサラ・ムーン作品約100点を展示し、映像作品も上演される。サラ・ムーンの集大成といえる写真集「Sarah Moon 12345」日本語版の出版記念展も兼ねている今回の展覧会。写真集もチェックしつつ、彼女の作品世界に浸りに、ぜひ足を運んでみて。
「Sarah Moon 12345」
展
何必館・京都現代美術館
期間:~2016年6月26日(日)
住所:京都市東山区衹園町北側271
営業:10:00〜18:00
(最終入館17:30)月曜休館
入場料:一般1,000円、学生800円
電話:075-525-1311
http://www.kahitsukan.or.jp
文章定位: