訪れる人の心を和ませる500余りの羅漢様
富山市郊外の呉羽山にある長慶寺の境内裏の東斜面に、おびただしい数の石仏が立山連峰を遥かに望むように建っています。木立の中に静かにたたずむ羅漢様は立像、座像とその形態は様々ですが、石燈篭をはさんで整然と並ぶその表情はみな穏やかで、訪れる人の心を和ませます。羅漢様の表情はひとつひとつが違っていて、同じ顔は2体とないと言われます。この付近一帯は桜の名所で、桜の季節には地元の人々や大勢の観光客で賑わいます。この石仏は、今から200年ほど前の寛政11年(1799年)、富山城下の米穀商兼回船問屋、黒牧屋善次郎が先祖の供養にと寄進したもので、まず初めに16体の羅漢像を建立し、その後は広く篤志を募り、次第にその数が増えました。こうして石仏を建立し終えたのは実に約50年後だったといわれます。500余りの石仏を彫刻して呉羽山の中腹に運ぶ作業は困難を極めたと伝えられています。
http://www8.city.toyama.toyama.jp/kanko/album_detail.phtml?Record_ID=617d12a9ce41d26cf0231fc66a1d853b&TGenre_ID=230
富山観光ガイドより
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